【7月20日】天気:はれ久米島にお昼に到着。早速、ダイビングするため準備である。 いよいよ久米島Divingの開始である。
真っ青な海に16時56分EN.である。とてもヌルイ海である。 早速、ニチリンダテハゼに会いに水深を下げて行く。水深32mでニチリン君と御対面である。 とても落ち着いているニチリン君は近づいてもなかなか穴に引っ込まない。しか し、ゆっくり写真を撮っていたいが水深が水深だけにあまりゆっくりはしていられない。 ニチリン君を後にして、水深を上げドロップオフの壁を見ながらENした棚に戻る。 ドロップオフにはサクラハナダイ・スミレナガハナダイ・カスミチョウチョウウオ・ミヤコテングハギ・ タテジマキンチャクダイなど数え切れないくらいの魚が泳ぎ回る。棚では安全停止を兼ねてFW を楽しむのであった。ここでも、ハタタテハゼ・ヒオドシベラ・ツノダシ・ギジベラ・アマミス ズメダイなどなど見ていて飽きの来ない時を過ごし、時間となったので17時40分にEXをす るのであった。 尚、今回使用したタンクはALのライトウエイトのタンクであった。ウエイトには注意が必要 である。ウエイトが足りないと後半浮き始めるよ。
さて、1本目が無事終わり夕食を済ませ本日2本目のダイビングである。しかも、ナイトである。
ぼちぼち暗くなり始めボートは7人(2人はお留守番)を乗せ港を出航。あっという間にポイントに到着。 今回はアンカー周辺を見て回るのであった。19時52分EN. 暗闇に目が慣れてきた頃、珊瑚や岩の隙間を見ていると大きなイセエビが長い触角を出してこちらの気配 を探っている。ブダイが膜を張りかけていたがもう少し時間がかかりそうであった。ツノダシは 夜モードに入り体色を変え、ふらふらと泳いでいる。ふと「いきなりライトを当てられ魚君達に とっては寝こみを襲われているわけでいい迷惑なんだな〜?」とか、中にはライトの眩しさに 切れて襲ってくる奴がいないのかな?」とか思いながらも暗闇の海を楽しむのであった。 夜光虫もきれいでしたね。動く度にキラキラ光これを見ているだけでもいいもんだ。 20時43分EX. ボートに上がると満天の星空。しばし見とれるのであった。 いつ来ても南の島の夜空はきれいである。 【7月21日】天気:快晴久米島の日の出は6時であった。浜辺ではヤドカリが新たな殻を求めて移動中である。 しばし、観察。 それはそうと2日目のダイビングである。朝食を済ませ行く準備をする。港に到着し 器材をセット。そして、ボートが来るまで時間がありそうだったので漁港の購買部を偵察。 ここには、様々な大きさの釣り針(カレントフックが作れそうな針)やフラッシュライトなど 魅力的な物が置いてある。 「これは買うしかない!」というわけで明日購入することにした。ふと外を見るとみんなが 居ない。「一体何処に?」と思い慌てて港に戻る。どうやら潮の流れが思わしくなく出航が 遅れるので喫茶店に行くためバスに乗っていたのであった。「ホッ」と一息。
さて、ボートが来たようなので港に戻りいよいよ通算3本目のダイビングである。 ポイントに到着し12時EN. ここは地形が面白いところである。 潜降し縦穴に入り水深を下げて行く。 穴の中にはアカマツカサが群れている。暫く降りて行き穴は横方向に広 がり出口が見える。穴から外を見た光景は青い水の壁が穴を塞いでいるかのように見える。 外に出たら水深30mでドロップオフ沿いに中層を移動。ハナゴイ・ミヤコテングハギ・タテ キン・クマノミ・ツノハタタテ・ミナミハタタテ・スミレナガハナダイなど多数のお魚が泳ぎ回 る。泳いで行くと別の穴の入り口が見えてきた。この穴を通って浮上するのであった。 穴を通り抜け水深7mの棚でFWである。フエヤッコ・ミゾレチョウチョウウオ・チョウハン・ ハタタテハゼ・トゲチョウチョウウオ・オニオコゼ・ミツボシクロスズメダイ・ニシキヤッコ・ ツノダシなどなどを見た後、12時41分EX. 一旦宿に戻り、次のダイビングまで休憩である。この間を利用し気になる土産物屋さんを探索。 目星をつけて宿に戻る。
時間が来たので港に移動。次はイマズニである。 15時20分EN.ここでは、イザリウオのお子様をメインに潜るのであった。 イザリの居る場所を目指し移動。その間キンギョハナダイの群れの中を突っ切り、チョウハンが ホンソメワケベラに気持ち良さそう にクリーニングされているのを見て所々にハナビラミノカサゴやらキリンミノカサゴが出現し、 いよいよイザリの場所に到着。が、居ない。どこにも居ない。豪快に岩をひっくり返し探し回る 米ちゃん。必死の捜索も実らず見つからなかった。消息不明である。でも私はその横でツユベラ とハタタテハゼが仲良く泳いでいるのを見て満足満足。そして、アンカーに戻るのであった。 ゴマモンがヘロヘロとこっちにガンを飛ばして泳ぎサザナミヤッコが勢い良く横切り、クロユリ ハゼがペアーで仲睦まじく寄り添うように泳ぐ。とってもの〜んびりと潜れたのであった。 16時13分EX. ダイビングを終え夕食までの間ビーチに行き日に焼きながら貝拾いをし、カニの穴を掘って カニ探し。この穴がまた深くて入り組んでいて感心してしまう。よく掘ったものだ。 【7月22日】天気:はれいよいよ久米島3日目である。渡名喜行きがなくなった今、本日3Div.の予定である。 まずは、トンバラである。念願のトンバラ。ボートに揺られること30分。
トンバラに到着。海面50mはあろうか、なんて大きな岩山なんだ。 海面に目をやると、海鳥が集まり騒がしい。どうやら魚が居るようだ。 EN地点を求めてトンバラ岩を一回り。トンバラの北側にENすること になった。9時28分EN.
EN直後グルクンが中層を泳ぐ。 潜降してトンバラから離れるように沖に移動。「ギンガメアジだ〜!!」ということで米ちゃん はいきなりダッシュ。あの長いフィンを駆使してどんどん進む。ついて行くのが大変である。 ギンガメの中に黒と白のロウニンらしきペアが紛れていた。 続いてイソマグロが急接近。口から見えた歯が恐い。また、体を揺さぶりながら泳ぐ姿ユーモ ラスである。 海底ではゴマモンがまたこっちを見ている。その横にはタテジマキンチャクダイがおりました。 写真を撮りたかったがゴマモンが睨みをきかしているので近づけないのであった。 そうこうしているうちにアンカーに戻り10時EX.港に戻るのであった。 港に戻りふと漁協の購買部を見ると閉まっている。残念である。 一旦宿に戻りしばし休憩。
2本目はベジタブルフィールドである。12時58分EN.まずは、通称カネゴンと呼ばれて いるキノコの形をしたサンゴまで移動。ここで集合写真を撮り、ハダカ ハオコゼを見に行く。しかし、残念ながら不在であった。今度来た時に でもお会いしたいものだ。 さて、次は群生地が小さくなったリュウキュウキッカサンゴを見学である。 ここには、ケラマハナダイが群れとてもきれいである。 しかし、4年前に見たリュウキュウキッカサンゴよりも規模はかなり小さくなっていた。早く復活してもらいたいものだ。 のんびり潜って、13時39分EX. 一旦宿に戻り、次のダイビングまで時間があったので、またまたビーチまでお散歩である。 浜辺の横に松の木がありこの松坊クリが小さなパイナップルに見えたので5・6個お持ち帰りで ある。のんびり寛ぎいよいよ最後のダイビングである。 最終ダイビングはカスミポイント東である。ハテノ浜の先端のポイントである。
16時49分EN. 棚の上は緩やかに流れがある。ドロップオフに移動したら流れは更に強くなる。 流れに逆らいドロッフオフの壁を移動。ふと壁に目をやるとメガネゴンベやサラサゴンベがサンゴに平然と止まっている。 15分程移動した後壁から離れて 中層を流れに乗って移動。これがまた気持ちが良いドリフトダイビングである。来たルートを流 されながら戻り辺りはカスミチョウチョウウオでいっぱいである。まさにカスミポイント。 そして、棚に戻りしばしFWを楽しむ。名残惜しいが17時26分EX. 宿に戻り器材を洗うのであった。 あっという間に過ぎ去ってしまった3日間は短かったが大変楽しい一時であった。 今度は空いている時に来たいものだ。(なんせ今回はボート3隻フル稼働であった) それでは、今回参加できなかったみなさんも次回(パラオかな?)のリゾートツアーの参加を お待ちしております。 2000年久米島ツアー7月20日(木)〜7月23日(日)久米島ツアー 陸上編【はじめに】この度、久米島のツアーレポート(陸上編)を担当する。安江です。ツアーレポート は、昨年12月のパラオに続き2回目となります。ツアー自体もパラオから半年経った 今回が今年初めてで、すっかりリゾートダイバーです。 最近めっきり体力が落ちており、越前の軍艦の岩場を歩いて戻ってこれないかもと、 不安になってます。 この陸上編は、まったくレポートを書くことを予定しておらず、事前に記録をまった くしてませんでした。よって毎日を詳しく書く自信がないので、今回のツアー全体の中 から、そして今回以外の久米島ツアーの中で思いつきで書くことにしました。興味のあ るところだけ抜粋して読んでもらって全然OKです。海上編は、きちんとまとめてある のでよしとしてね。(私が書いたんじゃないけど…・) 【出発前の一騒動】ツアー1ヶ月ほど前、参加状況や参加費の納入期限などの確認のため、ショップに行 ったある日のこと。サミットの開催で、空港の荷物検査が厳しくなり、特にダイビング 器材などは、開けて確認されるかもしれないので、事前に荷物をホテルに送ったほうが いいと平木さんに説明された。今まで、どんなに重い荷物でも送ったことなんかなかっ たので、思いも寄らないことを言われ、サミットの余波がこんなとこに及ぶなんてと思 った。 いつも直前(ほとんどツアー前日)にしか荷物の整理をしないずぼらな私は、ご 多分にもれずまだのんきに構えていたが、7月の初め、一応離島に送るので少し余裕を みてショップに持っていった。でも何個かはすでに荷物がおいてあるかなあと思って中 に入ったら、荷物があるどころかちょっどその時来た、亀さん(亀谷さん)には、「そ んな話は今初めて聞いた。」といわれた。あれ〜?そうなの〜。でもせっかく荷物を準 備したし、また家に持ち帰るのも面倒なので、あんまり宅配料金が高くなるならまた連 絡ください。と奥さんにお願いして帰った。 結局、送ったのは、わたしとめぐちゃん(中島さん)だけだった。しかも空港の検査 なんて荷物を預ける時に、X線カメラに通すだけだった。ほとんどいつもと変わらず、 仲間の荷物チェックされるのを、のんびり見ていようと思ったらそんなことされるひと は誰もいなかった。航空券受取の手続きをしてる最中ちょうどX線カメラの画面が見れ たので、覗き込んでいると、たまたま別の旅行客が、スプレー缶がひっかかり、スーツ ケースを開けさせられていた。でももっと物々しい検査を想像していた私は、拍子抜け してしまった。しかし機内持ち込みの検査は、若干厳しくてカメラバックなどを開けて チェックされた人はいたようだ。 まあ7月の夏休み1日目、空港は旅行者で大混雑して る中、チェックするのも大変だしこれくらいが妥当なのだろう。と私は勝手に解釈した。 【島に着いて思うこと・時の流れ】
那覇空港に着いて、今回新しくなってはじめてきたのでその変わりように驚いた。名 古屋空港国際線が新しくなった時もびっくりしたが、アメリカの国内線のような、スケ ールの大きさになっていた。天井が高く、搭乗口も広い通路の両脇に並んでいて搭乗待 ちの椅子も多くて広い。トイレなんて石造でどこかの一流ホテルのようだ。土産売り場 も今風の百貨店を思わせるつくりで吹き抜けになっており子供の遊戯までおいてあっ た。前は、土産を買う時、雑踏の中すれ違うのも大変で、ゆっくりするところもなく、 食事をするのも並ばないと出来なかったのに、軽食するところもオープンカフェ風だっ たり、レストランもガラス張りでとても明るくおしゃれでひろい。とてもゆったりでき る。帰りの時に、昼食にアップルパイを買った。焼き立てでさっくりしてとってもおい しく、大満足。 久米島について、いつも思うのだが来るたびに変わっていく。道路もどんどん舗装さ れ、家も初めて来た時は、独特の沖縄の家で石壁(あれはサンゴだっけ?)に囲まれ、 平屋の屋根にはシーサーがのっているという家が多かったのに、だんだん宅地開発され 分譲住宅やマンションもでき、とても整備されてきている。以前山かサトウキビ畑だっ たところも住宅地になっていた。前はホテルの周りのお店も雑貨屋しかなかったのが、 去年コンビニができて、結構繁盛していた。夜もだんだん明るくなり、にぎやかになっ てると思う。海岸でみた星空もホテルのあかりがちょっと気になった。 そこに住む人の願いと、たまに来る私たちの願いとには、違いがある。便利になって 住みやすくなると、どうしても昔の不便なものは消えていく。観光に力を入れると、ど うしても便利さも要求される。 でも私たちは、タイムスリップしたその昔を懐かしみたいところもある。何もないこ とを楽しみたい。それは、とても贅沢なことだと思う。 【沖縄料理】最近、結構沖縄料理はテレビや雑誌などでも随分取り上げられ、話題になってるよね。 ちょうど今回サミットが開催されたこともあって、行く前にも何度かテレビで見た。長 寿の秘密と題して、豚肉や海草類(こんぶやもずく)を多く含む食事を紹介をしてた。 私も沖縄料理は大好きである。まずよく聞くゴーヤやへちまのいためた料理(チャン プル)や、沖縄そば、ジーマミー豆腐(ピーナッツで出来た豆腐でごま豆腐みたい)も 大好きだし、沖縄のモズクを食べた時、家の近所のスーパーのモズクとの違いに驚いた。 プリプリで太くておいしいんだよ。トン足やミミガー(豚の耳)なんてのは、ちょっと嫌 悪感があったが、まあ食べれないことはなかった。ああ山羊汁これはだめだった。ちょ っとにおいがきつくて、口に出来なかったな。タコスライスなんてのも食べたよな。こ れは南米のタコス(甘くないクレープの皮みたいなもの)に入る具が、ご飯にのせてある。 その具というのは、ピリ辛味のミンチのいためたのとレタスの千切とトマトとチーズだ ったかな?それをゴチャまぜにしながら食べた。夏場にぴったりの料理だ。 今回、行きの機内誌で、沖縄県出身の有名人が沖縄料理ベスト5をあげていた。その 中で、キロロが「にんじんしりしり」という料理を上げていた。昔よくお母さんに作っ てもらい、お弁当のおかずにもなったらしい。自分で沖縄料理は、ほとんど食べたこと があると自負したところがある。しかしこの料理は耳にするのも初めてだった。「しり しり」とは、細かいとか細い、みたい言葉で、にんじんを千切りにして炒めて、醤油で 味付け。という無茶無茶簡単な家庭料理らしい。「しりしり」という言葉の響きが気に 入り、そのいかにも素朴そうな料理に、とてもひかれた。どんな味がするのだろう。是 誌ご賞味したい。 願いはすぐかなった。久米島に着いた日のお昼のお弁当にまさしくそれはおかずとし て登場した。見てすぐ分かった。が一応そばにいた八島先生に確認した。「これって、 にんじんしりしり だよね。」。先生も「雑誌に載ってたそのままの料理だな。」と同意 した。しかも私は、依然ここで同じようにお弁当で食べたことがあるときづいた。「な ーんだ。これなら食べたことあるがね。」 このツアーに参加すれば、キロロおすすめの「にんじんしりしり」があなたもご賞味 できます。
【記念日はリゾートで】平木ツアーで50本、100本ときりのいいタンク本数になると、お店にある商品が、 お祝いとしていただける。加えて、泊りのツアー(特にリゾート)で迎えると、みんな にお祝いしてもらえる。ちょっとこっ恥ずかしいけど、なかなか気分がいいもんだ。こ の久米島で、私も昨年の5月に100本を迎えた。以前に、学美ちゃん(現 西婦人) が同じように100本をここでむかえ、ケーキを食べお祝いした。私も、ぜひ記念日は リゾートで迎えたいもんだと、ちょっとツアーを調整したところがあった。そして念願 のリゾートで、記念日を迎えたのだ。またあのケーキが食べられる。すごく楽しみにし ていた。ここのケーキはフルーツがいっぱいのった生クリームのスポンジケーキで、生 クリームもたっぷりなのだが、これがそれほど甘くなくぺろりと食べられるのだ。
100本を迎えるその日は、台風の影響で少しうねりがあり、風もあった。あまり乗 り物につよくない私は、案の定船酔いと、波酔いで、苦しめられ最悪の1日だった。夜 になっても、ほとんど食欲がなく、加えてケーキなんてみるのもつらかったが、待ちに 待った記念日なのでなんとかお祝いをしてもらい、がんばってケーキを食べた。それが いけなかった。次の日も昨夜のケーキが胸焼け状態で残り、昨日より増して海の状態は 悪い。薬を飲んだが効き目はまるでなく、昨日よりつらい1本だった。結局その日は朝 1本潜っただけで、リタイヤとなり部屋で寝ていた。忘れられない記念日になった。 ぜひあなたの記念日は、体調を万全にして迎えられることを、望みます。 【久米島を熱く語る】平木さんや奥さんに、「久米島といったら、たまちゃん(安江の通称です)だよ。」と いわれた。自分でも今回で何回目の参加なのか忘れてしまったので、昔のログを数えて みたら、なんと今回で6回目だった。ライセンスをとってほとんど毎年来ていることに なる。ちょっと自分でもびっくりした。「何がそんなにいいの?」といわれたことがあ るけど、私のここへの思い入れは強い。私のダイビングはここを抜いては語れないとま で言おう。 ライセンスを越前でとってタンク本数5本目で初めてここに来た。ほとんど初心者の 時で、越前以外の初めての海だった。その時、南の海に感動したのはもちろんだが、そ れより自分で1本も潜行できなかった苦い思い出が強い。ガイドの方や平木さんに頭を 押し込まれて、エントリーしていた。他のバディにとても迷惑をかけた。そしていつも 1番にエアーがなくなり、ボートでみんなの帰りを待ちながらもっともっと潜りたい。 もっと上手になりたいと思った。ここに来るといつもその時のことを思い出す。 その後、初めてナイトダイビングをしたのもここだったし、最高最大水深48Mを記 録したのもここだった。ナイトを終えてボートの上から、明り一つない満天の星空を見 上げて、宇宙って地球ってすごいと感動し、初めて軽い窒素酔いを経験したのもここな のだ。
ここに来ると帰ってきたと思う。また来れたことに感謝する。ここにこなかったら、 私はこんなにダイビング好きにならなかったかもしれない。(ここまで書いてどんどん テンションが高くなってきた。) 初めての早朝ダイブの時、カマスの大郡が自分達のまわりを壁となってぐるぐるまわ るのを、「またおいでね。」と別れを惜しんでくれたようですごくうれしかった。その時、 絶対またこようと誓い、次の年、粟国島で手を伸ばせば届きそうなほど近くで見たギン ガメアジの大郡の迫力に圧倒され、鳥肌が立つのを覚えた。来るたびに違った姿を見せ てくれた。いつも興奮した。 でも今年の1番の印象はちょっと違った。久しぶりにベジタブルフィールドを潜り、 愕然とした。リュウキュウキッカサンゴが前回は延々とキャベツ畑のようにつながって いたのに、今回は随分死んで、ある1部分しか残っていなかった。1、2年前の異常気 象による水温の上昇でサンゴがずいぶんと死んでしまっていた。ほんとにあの時のサン ゴのダメージはひどかったんだな。時は悪いほうに動いているのだろうか?再びあの一 面サンゴの景色に戻るには、どれくらい時間がかかるのだろう。 【おわりに】いつきても海はいいな。とくにこの久米は、この夏の時期、比較的おだやかなポイン トが多く、ほんとにのんびり潜ることが出来る。そのわりには、時に大物や大群にもお 目にかかれ興奮もできる。また、まだ荒らせれていない離島に遠征にもいける。以前に いった粟国島の、すばらしい海がいまも語り草になってるしね。今回とても楽しみにし ていた渡名喜島にいけなかったのは、ほんとに残念だったけどいつかリベンジで行きた いものだ。
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