座間味ツアーレポート
 

2001年8月11日〜14日

8月11日(土)天気:晴

6:20集合。晴天。天気予報では沖縄の真上に高気圧がデーンと居座る絶好のコンディション。 初めての座間味、初めての夏のリゾートツアーで天候に恵まれる幸せ。普段から心掛け良くしておけば、神様はちゃ〜んと見ててくれるんだね。今回のツアー参 加者は平木さん、古旗さん、磯谷さん、八島さん、小川さん、大友さん、安江さん、吉澤さん、後藤さん、そして西村の総勢10名。さぁ、楽しく行きましょ −!!

7:30空港着。8:55発ANA301便で一路沖縄へ。空港も機内も絵に描いたような「お盆の混雑」。 11:10ほぼ定刻に那覇空港到着。いつもお世話になっている小森運送さんに港まで荷物を運んでいただく。 泊港に荷物を置き、近くの「はるみ食堂」で昼食。ソーキそば、臭みがなくて美味でした。

泊港から高速船「クイーンざまみ」で1時間、慶良間の島々を縫う様に阿嘉島を経由して座間味島へ。 青い空と青い海、そして「ダイビングサービスカイト」のスタッフ、儀武さん、ツウさん、カズマさんが出迎えてくれる。

スカシテンジクダイの群れる古座間味ビーチ前の根。
初日から大満足!!
今日はのんびりと移動日の予定だったが、素晴らしい海を目の当たりにして全員オプションダイブに参加。 チェックダイブを兼ねて「古座間味ビーチ前」へ。水深12mの真っ白な砂地に大小のサンゴ根が点在し、その全てに信じられないほどの数の魚が群れる。「なぁるほど、これだったのね。」行った人がみんな「古座間味はいいよぉ!」と勧める訳が判りました。

2本目(!!)は島の裏に回って「ニタ洞穴」へ。エントリポイント周辺は珊瑚が折り重なる様に連なる起伏に富んだ地形が広がり、そこから珊 瑚の下をくぐるように岸に向かって洞穴を進む。洞穴にはアカマツカサやアオギハゼ等。浅場で手軽に楽しめる地形ポイントと言った感じかな。安江さん、この ダイブで総タンク数150本達成。おめでとう!! エキジットすると空は夕焼け。初日から満腹ダイブでした。

今回の宿は民宿「みやひら」。遅い夕飯を取ってログ付けを済ませると、旅の疲れが出たのか早々に各自の部屋に退散。

【8/11 潜水データ】
1本目:古座間味ビーチ
気温:33℃ 水温:29℃
風:北北東0-1 波浪:0-1
透視度:15m 最大水深:12m
エントリ:15:31 エキジット:16:43
2本目:ニタ(新田)洞穴
気温:28℃ 水温:29℃
風:なし 波浪:0-1
透視度:10m 最大水深:15m
エントリ:17:43 エキジット:18:52

8月12日(日)天気:快晴

ヨスジフエダイの群。海の青さに圧倒される。

昨日にも増して朝から真っ青の空が広がる。船は9:00に阿佐の港を出港。本日1本目は港からまっすぐ渡嘉敷島に向かい、「アリガーケーブ ル」へ。エントリして座間味と渡嘉敷を結ぶ送電ケーブルに沿って沖に向かう。ハナヒゲウツボの幼魚を見ながらガーデンイールがニョキニョキと首を伸ばす 真っ白な砂地に出ると、目の前の根の上にはキンメモドキの群れ。サンゴの間からハダカハオコゼが顔を出し、視線を上げるとすぐ横でヨスジフエダイが逃げる 素振りも見せずに漂っている。カメラをどこに向けたら良いのか迷ってしまうほどの素晴らしさ。

昨日の「古座間味ビーチ」でもそうだったが、20cm前後の小さいながらもめいいっぱい元気なエダサンゴに1-2cm程度のスズメダイの幼魚が数匹付いているのが至る所で見られ、これがなんとも微笑ましくて絵になる。シーズン的なものだろうか。 地形と透視度が相まって全体的にはダイナミックな景観が広がるが、足元に目を向けてもこんなかわいい情景が見られてなんか嬉しい。

ランチは古座間味ビーチで。約2時間ののんびりした水面休息を、シュノーケリングしたり甲羅干ししたりかき氷を食べたり、各々が思い思いに過ごす。ビーチから数十メートル先は水深5m程まで落ち込み、グルクマが顎も外れんばかりに大口を開けて泳ぎ回っていた。 点在する根は昨日潜ったポイントと同様に魚の宝庫。ビーチも程々の人手で絵になる。カメラ派の人は水中も陸上も要チェックですね。

パラダイスガーデンはのんびり潜りたいときに最適。

2本目は阿真牛瀬(アマウシジ)へ。起伏に富んだ地形が一面造礁サンゴに覆われた、ダイナミックなポイント。岩肌の露出が多い北側の壁には タテジマキンチャクダイや各種チョウチョウウオが舞い、元気なエダサンゴの間には色とりどりのスズメダイの幼魚が微笑ましくも健気に隠れまわる。地形を楽 しむも良し、サカナたちと戯れるも良しの万能ポイントといったところ。

一旦宿に戻ってひと休みし、3本目はパラダイスガーデン(コーラルポイント)へ。前半は棚下の砂地の石をひっくり返しながらのマクロ生物 探索、後半は砂地に沿って浅場に移動しつつ砂地やサンゴのサカナをめでる。途中少し流れに逆らう場面もあったが、浅場で生き物を探しながら(探さなくても 一杯いるけど)のんびり潜れる楽しいポイント。

宿で夕飯を食べた後、「カイト」におじゃましてログ付け。小川さんや儀武さんのビデオを肴にしながら泡盛を飲む。小川さん、師と崇める儀武さんに「うまくなったね」とほめられ、鼻高々。しかしその鼻はみんなに寄ってたかってへし折られるのであった・・・

【8/12 潜水データ】
1本目:アリガーケーブル(渡嘉敷島)
気温:30℃ 水温:29℃
風:北東0-1 波浪:1
透視度:30m 最大水深:26m
エントリ:9:14 エキジット:10:01
2本目:阿真牛瀬(アマウシジ)
気温:33℃ 水温:30℃
風:北東1-2 波浪:2
透視度:20m 最大水深:14m
エントリ:14:28 エキジット:15:20
3本目:パラダイスガーデン
気温:30℃ 水温:30℃
風:北東1-2 波浪:1
透視度:15m 最大水深:11m
エントリ:17:47 エキジット:18:41

8月13日(月)天気:晴

1本目は昨日より少し早めに出港し、ケラマ諸島最西端の久場島を目指す。ポイントは久場北。棚下の壁を左手に見ながらゆったりとドリフトする。透明度は抜群に良く、光に照らされたリュウキュウキッカサンゴが綺麗。 突き当たった所で儀武さん、ゴマモンガラに襲われる。闘いながら「離れろ」のハンドサインを送るが、 カメラを持って近づいて行く人も・・・危ないって。まぁ、シャッターチャンスではあるけど。 砂地に沿って棚の上に上がり、サンゴの間の(おとなしい)オサカナと戯れながらエキジット。

港に戻り、車で5分ほど走ってチシ展望台でランチ。東側に入り江が一望でき、風通しも抜群で昼寝には絶好のポイント。夜の暑さで睡眠不足気味だった一同、爆睡。 眼下の入り江に下りてシュノーケリングも出来ます。ただしけもの道を下って行かなければならないので(ということは上って帰ってこなければならないので)、覚悟の上でどうぞ。

今回最後のダイブは大物狙いのポイント、男岩(ウガン)。東側の壁からエントリし、根に沿って反時計回りに流す。潮止まりに入ったせいか透 視度は今ひとつで、大物はイソマグロが一匹出たのみ。ちょっと残念。でもエキジット前にカメラ馴れしたハナヒゲウツボがしっかりモデルになってくれたの で、僕的には全然OKでした。

チシの展望台にて。 海にそびえる男岩の雄姿。 ハナヒゲウツボ。とってもちゃーみんぐ。

名残を惜しみつつ機材を塩抜きして干し、6時過ぎに夕日の綺麗な展望台にカメラ、ビデオを持って向かう。断崖に立って記念写真を撮る人、ひたすらビデオカメラのセッティングに執心する人。黙って夕日に見入る人・・・は居なかったかな。やがて夕日は美しく沈んでいった。

今日の夕飯はバーベキュー。肉、野菜、ウナギ(!!)、沖縄そばの焼きそば、そして泡盛。どれもめちゃくちゃおいしい。しばらくして儀武さん登場。ダイビング談義に花が咲く。
「来年はぜひナイトダイビングやりましょう。ウチのナイトは面白いですよ!!」
ふっふっふ。その言葉、10個の脳みそがしっかり記憶しました。来年はぜひ。
心地よく酔いが回ったところで星空を見にチシ展望台へ。降るような星空、天の川、流れ星。仰向けに寝そべっていると酔いも手伝ってものすごく気持ちがいい。気が付いたら寝入ってしまっていた。宿に帰って寝たのは何時だったか・・・

夕日を前に思い思いに過ごす。 最終日の夕食風景

公設市場にて。
不思議と惹かれるおみやげ。

【8/13 潜水データ】
1本目:久場北(久場島)
気温:32℃ 水温:30℃
風:なし 波浪:0-1
透視度:50m 最大水深:19m
エントリ:8:59 エキジット:9:53
2本目:ウガン(男岩)
気温:30℃ 水温:29℃
風:南2 波浪:2
透視度:25m 最大水深:22m
エントリ:13:59 エキジット:14:36

8月14日(火)天気:曇のち晴

各々起床して小雨混じりの中パッキングを始める。 朝食を取り、9:00座間味港へ。ツアーのシメに港の近くの売店兼食堂でかき氷を食べる。 10:05発クイーンざまみ出港。カズマさんとツウさんが見送ってくれた。 泊港に着き、再び小森運送さんのお世話になって一旦荷物を置きに那覇空港へ行く。 飛行機の出発まで時間があるので、一同国際通りへと買い物に繰り出す。

昼食を取り、自由行動。みやげ物を物色する。公設市場で豚の顔を見、ゴーヤマングッズを探し回る。 今年の自分の「ちょっといいお土産」は、さんぴん茶(ジャスミンティー)の葉。軽くてかさばらず、値段も手ごろです。 国際通りを一通り歩き回り、15:30空港に向かう。 空港で夕食を取り、17:50発ANA308便にて名古屋へ。小牧も岐阜もやっぱり暑い。

とにかく元気なサンゴが印象深かった座間味の海。ずっとあのままで居て欲しいとつくづく思うのでした。

 

 
     

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