石垣島ツアーレポート
 

2003年7月24日〜27日

7月24日(木) 9:00

ショップ集合。今回のツアー参加者は河野さん、山口さん、廣江さん、後藤さん、佐藤さん、河村さん、平木さん、ふるはたさん、そして私、ニシムラの計9名。河野さんは家族サービスで御一家での参加です。各務原は小雨混じりの曇空・・・でも大丈夫。気掛かりだった台風は中国大陸方面へと尻尾を巻いて退散し、八重山地方の天気予報はツアー中ずっといい天気。まるで一点の曇もない(能天気な?)ツアーメンバー全員の心を表すようです。

・・あれ、河村さんどうしたの?声出てないよ。え!!扁桃腺腫れちゃったの? はれるのは空だけでいいのに〜(^_^;A

11:40 ANK651便にて名古屋空港を出発。約2時間半のフライトで14:10石垣島に到着。
暑い。蒸し暑い。

いつまでも煮え切らない太平洋高気圧のせいで本州の梅雨明けは遅れに遅れ、知る人ぞ知る岐阜の酷暑、いつもなら沖縄に着いても「暑いけどさらさらして気持いい〜」となるのですが、今年は遅れに遅れた本州の梅雨明けのせいで不快指数勝負は岐阜の負け。まあ、勝っても嬉しくないけど。

空港にはお世話になるアンティアスダイブサポートの川島さんがお迎えに来てくれました。荷物を川島さんの車に積み込み、我々はタクシーに乗り込んで宿泊先「大原ホテル」へ。市街地のほぼ中心に位置し、アフターダイブの買物や飲食には絶好のロケーション。今日は潜らないとのことなので機材を川島さんに預け、荷物を整理して一同街へと繰り出します。

まずは「泡盛博物館」へ。造り酒屋の一角が見学コースになっており、泡盛造りの歴史や製造過程が見学できます。ま、その辺はどうでもよく、目的はもちろん試飲。3年、10年、15年、20年ものの古酒を自由に瓶から酌んで飲むことができます。やっぱり寝かせれば寝かせる程口当りが円やかになってきますね。傍らには冷たく冷やしたうっちん茶(ウコン茶。宿酔いに効くらしい)も用意してあり、至れり尽くせりです。

古酒に舌鼓を打った後は、商店街で御土産を物色。離島とはいえかなり大きい街で、御土産もたべもの、飲物、アクセサリーと充実しています。見て回る時間もたっぷりあり、「よし、最終日は午前中まるまる空いてるから、あれとあれとあれを買って…」と、完璧な土産購入計画を立てることができました。しかし、なんと最終日に予想だにしない結末が・・・!!

初日の夕食は中華料理。明日からの海に期待しつつ、乾杯〜!!

7月25日(金)

8:40 ホテルを出発して石垣漁港に向かいます。ここのダイビングスタイルは、朝港を発って一日ボートの上。昼食はボートの上か、近くの島に上陸して取ります。ここで困るのはトイレ。デキル人は水中で済ませてしまうのですが、デキナイ人にとっては深刻な問題です。我々の船にはトイレは付いていなかったのですが、今回は川島さんの知合いのサービスのトイレの付いたボートが行動をともにするとのことで、ひと安心。

快晴の空の下、ボートは一路川平方面へ。30分程でポイントに到着。

1本目:「崎枝ビッグアーチ」

崎枝湾の岸近くのかくれ根にアンカーを下ろし、底のがれ場と根の境に沿ってゆったりと流すコース。まずはツバメタナバタウオ、アオギハゼ等の居るオーバーハングへ。
その後アーチをくぐってハタタテハゼ、オグロクロユリハゼ等、マクロ魚がたっぷりのガレ場へ。
みんな姿勢を低くして、ほふく前進の要領でフィッシュウォッチング。
ヒトスジギンポが可愛かったです。
アンカーを下ろした根に上がってしばらくフリータイム。
根の上にはクロユリハゼ、ゴマモンガラ等が居ました。

潜水時間47分、最大水深16m、水温29度、透視度約20m。


ファーストダイブの緊張もほぐれ、船の上でポイントの感想をワイワイと …あれ、河村さん潜れたの?扁桃腺は?え、潜ったら治ったぁ〜!?見掛けによらず(女性です)オットコマエな河村さんでした。

2本目:「川平石崎マンタスクランブル」

さぁ、石垣といえばマンタ、マンタといえば石垣。
ここでマンタを見るために石垣に来たと言っても過言ではありません。(過言か?)
ポイントに着いたのはちょうど午頃。水面下の根の様子を表すように、ボートが輪になって十隻近くも停泊しています。
いささか出遅れの感ありでしたが、空いている場所にアンカリングして目的の根へ。

20分も移動したでしょうか、川島さんが一つの根を指し、一同根のサイドにへばり付きます。

すると間もなく、根の向こうからマンタが登場!!1枚ですが体長2m以上あり(川島さん曰く「普通の大きさ」)、コバンザメを何匹も引きつれて堂々たる風格です。
その物腰(?)もまた堂々たるもの。根をぐるりと囲む多数のダイバーを気にする風でもなく何回も根の上をぐるぐると回ります。カメラのズームをワイド側いっぱいにしても収まり切らない程近くまで寄って来てくれて、興奮しながらバシバシシャッターを切りまくってしまいました。

あー、お腹いっぱい。それでもマンタは去る様子もなく、次のグループに根を譲って帰路へと付きました。

上がり際にふるはたさんが20mほど離れた大きなゴマモン2匹を指さします。
フィルムもエアも残っていましたが、既にラダーを掴んでいたので「ま、いいか」とボートに上がってしまいました。

しかし、残り数人がいつまでたっても上がって来ません。
どうしたのかと思っているとふるはたさんが水面から顔を出し、「マンタが3枚出た!!」と言い残してまた水面下に消えました。
慌ててフィンとマスクをひっ掴み、フィンを履いてさぁ入ろうというところでみんなが上がって来ました。
聞くと小さいながらナポレオンも出たとのこと。くやしー!!

潜水時間53分、最大水深14m、水温29度、透視度約15m。



     

3本目:底地(スクジ)沖グルクンの根

珊瑚のびっしり付いた棚やかくれ根と、その間の砂地を楽しむ地形が面白いポイント。
棚の端から落ち込む砂地は水深約30mで、ちっちゃな根にスミレナガハナダイが雄雌数個体付いていました。
雄は派手なピンクのサロンパスを両肩に張り、雌も地味ながらきれいな黄色の体色と他のハナダイにくらべてやや高めの体高から受ける丸っこい感じが とてもキュートです。 コンピュータの減圧警告表示を気にしながら、写真を数枚。
サッと潜ってサッと本隊に合流するつもりが、気が付くとみ〜んな降りて来てパシャパシャ。
川島さん、やや呆れ顔。

ポイントを回って帰ってくると、なぜか周囲にチリが立ちこめて来ました。
「ん?プランクトンか?」近寄ってじっと見ると、その浮遊物は真っ白な繊維状…紙ですなぁ。
なぜ紙がこんなにいっぱい… 真上には例のトイレボート。なんと僕が凝視していたのはトイレットペーパーの切れっ端でした。うぅぅ。

ボートの下でフリータイム。
シマアジの群が通り過ぎ、シマウミヘビがのたうち、コマチコシオリエビがウミシダの中を川島さんの指示棒から逃げ回る。 気が付くとサンゴのてっぺんにメガネゴンベ。
こいつが居るとついついカメラを向けてしまうのです。
} 愛敬のあるマスクで「ねぇ、撮ってぇ〜ん」とばかりに胸を反らせてポーズを撮るのですが、いざ撮ろうとすると 「やっぱ、あっちがいいかなぁ〜」とちょこまか動く。

「どうして欲しいねん!!」と関西弁でツッコミながらも、ついつい追っかけてしまうんだなぁ。

潜水時間49分、最大水深31m、水温29度、透視度約15m。

本日の夕食は沖縄料理。
いわゆる「沖縄そば」よりも細めの麺であっさりスープの「八重山そば」、ラフテー(豚の角煮)、ナーベラー(へちま)、 ゴーヤチャンプルーなどなどを、オリオンビールでぐいぐい。
ただし、ゴーヤチャンプルーは肉の入っていないヘルシー仕様、じーまみー豆腐はなんかお上品なデザート風。
平木さんの「これはねーやろ。」の一声で、琉球料理究道派(なんじゃそりゃ)の一派は
「真・じーまみー豆腐」を求めて 夜の街を彷うことになるのでした。
入った店で僕は「島らっきょうのてんぷら」を初体験。ホロ苦くて美味かったー!

7月26日(土)

今日は黒島へ遠征です。所要時間約30分。ちなみに普段から眠りの浅い僕は、旅先では寝床が代わるといつも寝不足気味。 リゾートツアーで一番よく眠れるのは、なぜかポイントに向かうボートの上なのです。 見知らぬボートでも1回乗れば2日目からは我がもの顔で寝転び、きもちよーくポイントへ。

1本目:「V字ポイント」

その名のとおり、V字型になった谷の間を縫うように抜けて行くポイント。
谷を抜けて右手の壁沿いに進むと、棚の下にはカスミチョウチョウウオ、棚の上にはクロユリハゼ。
そしてモンガラカワハギもフラフラーっと目の前を通り過ぎて行きました。 棚上でのフリータイムはクロユリハゼのペアとカメラ片手に追いかけっこ。やっぱりオサカナ様にはかないまへんわ。

潜水時間46分、最大水深24m、水温29度、透視度約30m。

2本目:「シーシーポイント」

スカシテンジクダイが群れる、差渡し3m程の根をメインに潜りました。
根の上のスカシテンジクダイも綺麗だったけど、根と砂の境目も可愛いマクロ生物がいっぱい。
イシガキリュウグウウミウシ、ソライロウミウシ(こいつらは沖縄ではフツーにいるらしい。ちぇ。)
クロホシハゼ、オドリハゼなど、探せば色々おります。カメラ派ダイバーの皆さん、この根はワイドとマクロ、両方イケますぞ。
ちなみに僕は、次回は必ずマクロレンズを持って行きます。

真っ白な砂地を少し移動し、ふるはたさんがミドリイシの中にサンゴテッポウエビをみつけて教えてくれました。 ほんとうにまゆげがあります。
へんな顔
その脇にピンクの水玉がキュートなアカホシサンゴガニもいました。 う〜ん、次はやっぱマクロだ。

ボートの下に戻り、廣江さん100本、後藤さん50本(どちらもD.S.Hirakiでの通算本数)の記念撮影。
今回はパウチした文字カードを持参し、みんなで持って撮影しました。
文字をまっすぐ並べるのは、結構大変。でもいい想い出になりますよ!!

潜水時間56分、最大水深8m、水温29度、透視度約20m。

黒島に上陸し、港のそばのあずまやで昼食。
アンティアスダイブサポートさんのお昼ご飯は、川島夫妻の手作り弁当。
なんと5時に起きて作ってくれたそうです。ありがたく、完食。冷たいさんぴん茶もおいしー!! あずまやの横には、なぜか縄で繋がれた山羊が居ました。のそーっとして可愛げ無いよな有るよな…。

3本目:「サンドリバー」

根の間を真っ白な砂地が川の様に連なる、綺麗なポイント。
砂の上にアンカーを下ろし、砂地と珊瑚の境に沿って流します。
生物はやはりマクロ、中型魚中心。 どこのポイントにもさまざまなクマノミの付いたイソギンチャクがあり、イソイソと愛敬を振りまいています。
被写体としてはチョロチョロして難しいのですが、可愛さについついカメラを向けてしまう。
でも、なぜかファインダーから居なくなってしまうんですね。
「あれ、どこ行ったんや?」 ファインダーから目を離すと、
健気にもアームの先のストロボにアタックを掛けていました。 わらかしてくれます。

砂地をショートカットして船の下に戻り、フリータイム。
軟らかく波打つ白い砂、水面で踊る陽の光、ゆったりしたリズムで上下に揺れる、ボートから下がった潜降ロープの先のウエイト… 時間が地上より明らかにゆっくりと流れています。
カメラを置き、砂地に寝転んでただボーっと残りの時間を過ごすことに。
周りを見渡すと、皆名残惜しそうにラストダイブの残り時間を思い思いに過ごしていました。

潜水時間56分、最大水深14m、水温29度、透視度約20m。



最後の夕食は焼肉屋へ。川島さんも合流して、泡盛を飲みながら楽しいひととき。 その後バーに流れ、ホテルに帰って更に飲む。ログ付けを終えて解散したのは1時過ぎでした。

7月27日(日)

帰りの飛行機は2時過ぎ。午前中は自由時間です。
初日に下見をしておいた御土産を買いに、9時過ぎにホテルを出て商店街へ。
観光客相手の商店街。日曜は稼ぎ時・・・と考えたのはヤマトンチュの浅はかさでした。

なんと、数件のお店が開いている他は、ほとんどの店がシャッターを閉めています。
10時〜11時開店の店が多く、期待していた公設市場2階の土産物屋も10時開店で 暑い中を時間を潰してウロウロしている間に購買意欲はすっかり萎えてしまいました。
ホテルを出るのが11時だったので、開店時間を待てずに狙っていた御土産を買いそびれてしまった人も。

教訓:沖縄の朝は遅い。

ちなみに公設市場の斜め向かいの自家製ちんすこうは、味がとても濃くお勧めです。 店頭で試食品を配っているので、ぜひお試しあれ。

11時に川島さんの奥様がホテルに迎えに来てくれました。
空港に行く前に、観光農園に案内して頂けるとのこと。
実はこれに期待して、御土産を買うのを控えていたのです。 (決して負け惜しみではない。)
良く熟したマンゴーやパイナップルを購入。 マンゴーは熟したものが市価の半額(持ち帰りのみ。)
気を付けて持ち帰ればとても美味しく、お得です。
パイナップルはみんなでまとめ買いをして、郵送してもらいました。
熟し切っていないマンゴーの郵送も可(こちらは市価並み。)

14:15 JTA642便にて石垣島を出発。那覇で乗り継ぎ、JAL498便にて名古屋空港に到着。
東海地方はようやく梅雨開け。まだ夏一歩手前というところ。 あぁ、やっぱり夏は暑くなくちゃ。
そしてやっぱり夏といえは南の島。

ということで、次回はお盆の座間味ツアーです。乞う御期待。

 

 
     

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