1999年10月17日
秋も深まり、海は透明度がどんどん上がってベストコンディションに!! 今回のツアーレポートは、中部〜関西のローカルマクロパラダイス(ちょっと大袈裟?)、 三重県志摩地方は南島町の方座浦です。レポーターは前回に引き続き古籏さんです。
今回は三重県の南島町にある方座浦というポイントに行きました。
今回のツアーは総勢8名(平木さん含む)である。 朝、5時ショップに集合。とても寒い朝であった。天気は曇り。 荷物を車に積み込み、方座浦に向けて出発である。この日はちょっとのんびりし過ぎてショップを出たのは5時45分頃であった。各務原ICから高速に乗り一宮JCT注1経由一宮ICで降りR22を南下。そして、東名阪に乗り亀山経由で伊勢自動車道に入る。安濃SAで朝食をとる。ここは麺類どれも510円であった。特にカレーうどんがお勧めである。(味は人によって好みがあるので美味しいかどうかは各自で判断してね。)
休憩を終え玉城ICを目指す。玉城ICを降り、信号を右折し道なりに走る。暫らく行くと交差点がありガソリンスタンド・ コンビニが見える。このコンビニでダイビングの合間のお楽しみであるスープやお菓子・水等購入。特に、寒い日のダイビング後のスープは体が温まっていいの だ。コンビニを後にしひたすら山道を走ること約45分。海が見える。ベタ凪だ。お日様も出てきた。海岸線を走ること約20分。方座浦に9時頃到着。
この日の方座浦は、私達の他は1グループいるのみ。とても静かな海である。ベンチや洗い場が自由に使えてしまうのだ。 まず、椅子とテーブルを日向に運び冷たい西風を避けるべくシャワールームのある建物の前に持って行く。これでLOG付けや昼食を取る場所のセッティング完 了。
港の海を覗くと、今まで見たこともないとても澄んだ水である。「今日は透視度がいいかも。」 と、期待してしまう程である。期待を胸に、機材をセットしボートに積み込む。
いよいよ本日、1本目である。ポイント名は、大野中平瀬である。ここは、筏に一旦乗り移りそこからジャイアントスライドでエントリーである。
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中平瀬の水中マップ |
<1本目のデータ>
- 天気:晴れ 気温:21℃
- 水温:水面25℃/水中25℃
- 風向:西 風力階級:1〜2
- 波浪階級:0〜1 透視度:3〜10m
- 使用タンク:スチール(10L/12k)
- スーツ:ウエット5mmワンピース
- 最大水深:18m 平均:12m
筏からロープが下がっており、ロープに沿って潜行開始。潜行しながら思った。「いつもの方座浦だ。でも10mは見えるからいいかな?」ここは、砂地が広が り人工の漁礁がありこの漁礁には巨大なイセエビがいるらしい。(今回は見れなかった。)イセエビの禁猟区なので大きなのがいるようだ。砂地(泥状態)なの でフィンでの巻き上げは要注意である。着底してから離れるときも注意である。泥を巻き上げると視界は0mとなる。イシモチの群れが大きかった。また、砂地 をゆっくり見て行くとハゼ系(ハナハゼなど)の魚がおり意外と楽しめるところである。ハゼとエビの共生を写真に撮るのもいいかもね。水深も15m位でのん
びりと潜れるところである。
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入浴シーン?この時は水風呂でした。 ※過去の方座浦ツアーの写真です。 |
EX後、ボートで港に向かう。風が冷たい。港に着くと、まずはタンクの交換である。そして、機材を洗う水槽にお湯が貯められており水槽にエントリー。極楽である注2。みんながお湯に浸かっている間にお湯を沸かす。 さて、お腹もすいたのでここでランチタイム。お弁当である。そして、スープを作る。また、アップルパイを作ってきてくれた方がいて、これを食後のデザート(?)として頂く。甘くて美味しい。疲れた体が癒される。
十分くつろぎ、2本目のダイビングに出発。2本目は、ボートで約5分程の大野平瀬である。
バックロールでEN。風の影響で水面では流されるので注意が必要。アンカーロープに沿って潜降である。アンカー は水深15mにある。ここは、根の周りをのんびり中層を見て回った。ここで注意しなければならないのは、浮力を確保していないとドンドン沈んで行ってしま う(ボトムで水深25〜30m)。中性浮力を確保して潜らなくてはならない。
魚影は濃かった。また、ソフトコーラルもきれいであった。ソフトコーラルを丹念に見て行くとマクロ生物が潜んで いそうだ。十字トサカにはアオサハギの幼魚が隠れていた。こいつはいつ見ても可愛らしい奴である。大体アオサハギの幼魚はトサカ類に潜んでいることが多 い。写真を撮るにもアングルをいろいろ変えて撮ると面白いかも。また、FWする人もこれから注意して見てみるとこいつに出会えるかも。岩陰にはオトヒメエ ビがおり、クマノミは結構いたよ。10匹位のカゴカキダイの群れもいました。
あと、方座浦を潜るには水中ライトは必需品ですね。透視度が悪いことが多いので合図に使ったり、生物を探すのにも効果的です。今後方座浦ツアーに参加される方は水中ライトの用意を忘れずにね。注3
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マクロ派なら根一つで十分楽しめる海です。PHOTO by K.Furuhata |
さて、EXし、港に戻る。港に戻ったら機材を洗い、シャワーを浴びて落ち着いたところでお菓子を食べながらLOGを つける。LOGをつけ終わったら、帰る準備である。機材を片付け車に積み込み、お世話になった現地サービスの方に挨拶をして帰路につく。途中、当たりつき 自販機でコーヒー買ったら当たったよ。ちょっとびっくり。17時頃方座浦を出てショップに着いたのは20時頃であった。因みに休憩は、行きに立ち寄ったコ ンビニと東名阪の御在所SAでとった。
今回も無事ツアーが終了し良かった良かった。注4
注1:一宮JCTでは走行車線を走っているとついつい大阪方面に行ってしまうので注意!大垣から桑名東に向かうよりも一宮から東名阪で行った方が速い。もどる
注2:今回はサービスの人の粋なはからいで即席のお風呂になったが、普通は水が張ってあるので夏以外はむやみに飛び込むと地獄である。もどる
注3:出来ればバックアップのライトも持っていきたい。電池の事前チェックも忘れずに。編集者は以前透視度3m、曇、水深30mというコンディションでメインとサブのライトの電池が次々と切れ、往生こいたことがある。もどる
注4:この日は女性ダイバーばかりのツアーでした。サポートガイドお疲れ様。もどる |