伊豆海洋公園 ドライスーツモニターツアー
 

1999年11月6日〜7日

今回は皆さんおなじみ、伊豆海洋公園(I.O.P)のツアーレポートです。 APシステムズの御厚意で、ドライスーツのモニターも併せて楽しんできました。 レポーターはD.S.Hirakiホームページ作成担当の西村が務めさせていただきます。


今日はメーカー協賛のドライスーツモニターツアー。ドライスーツを使ったことのない人に使い心地を試してもらうのが主な目的です。僕はポイントに惹かれ、自前のシェルドライを持って参加。 今回の参加者はダイブマスター取得間近の古籏さん、先週アドバンスドO/Wを取られた小池さんとそのバンド仲間で平木ツアー初参加の安保さん、今回が初のファンダイブになる浅野さん、今回でタンク本数50本を迎える前田さん、そして私、西村です。 I.O.Pは好きなポイントなのですが、なかなか縁が無く2年ぶりのエントリ。カメラを持って潜るのは今回が初めてなので、否が応にも期待は高まります。

4:30ショップを出発。前日の睡眠不足注1を解消するため、車中ではひたすら睡眠。豊橋あたりで意識をなくし、ふと目を覚ますと眼前に富士山。あ〜、よく寝た。 7:00 富士川サービスエリアで朝食。空気がよく澄んでおり、富士山がとてもきれいに見えました。いいツアーになることを予感させてくれます。

沼津ICで東名高速を下り、伊豆の有料道路を駆使して(このあたり、道がまだよくわかりません。いつも寝ているもので・・・)大室山から伊豆高原へ。10:30 宿泊先のSEA FRONTに到着。部屋で着替えて海へ向かいます。

I.O.Pで本日の協賛、APシステムズの営業担当の石黒さんと合流。今回お借りするドライスーツについて一通り説明を受けました。 今回モニターするのはフロントファスナータイプのシェルドライです。フロントファスナーなので一人で脱ぎ着ができ、ネオプレンタイプに比べて水切れが良く取り扱いが簡単なのが特徴。 僕もベーシックタイプ注2のシェルドライを使っていますが、コンパクトに収納できるのもありがたいですね。なんかテレビショッピングみたいになってきたのでドライスーツの説明はこの辺で。
準備中?
ドライスーツモニターの準備中。ちょっと緊張してるかな?

インナーとスーツのサイズを合わせ、ウエイト量の確認のために隣接したダイビングプールへ。I.O.Pのタンクは普通アルミなので3点セットをつけてプールに入り、普通に息を吸ってマスクの上部から頭頂のあいだに水面がくるように調整します。 隣の50mプールではダイブマスター講習中の古籏さんが40mの平行潜水に挑戦し、見事クリア。僕も挑戦してみましたが、25mであえなく浮上

さて、本日1本目のダイビングはドライスーツのチェックも兼ねて一の根の手前まで。石黒さんは本日風邪気味とのことで陸番でした。 カメラを持ち始めてからは初めてのI.O.P、気合いを入れてエントリするとなかなかの透視度。久しぶりにいい写真が撮れそうな予感が、したんですが・・・

ズームレンズを駆使してマクロ、ワイドと調子良くシャッターを切るうちにトサカの間にアオサハギが居るのを平木さんが教えてくれました。 1枚、2枚、・・・あれ、スローシャッターだ。ストロボが光らない・・・なんと電池切れ。ちゃんとバッテリチェックしたのに。やはりNiCdはフルチャージしておかないとだめだなぁ注3。反省反省。 ・・・と、またまた平木さんが尋常じゃない手つきで呼んでいる。もうフィルムも1枚しか残ってないし、なんだろうなぁ・・・え?「カミソリウオ」?ちっくしょー、撮りたかったなぁ。・・・え、赤いよ。 ギザギザだ・・・・ひぇ〜、ニシキフウライウオじゃあーりませんか。しかも大小ペアで。手振りで「カメラ、ダメ」と平木さんに伝える。二人でがっくり
ニシキフウライウオ?
なんとか撮れていました。ニシキフウライウオです。
(ストロボがちゃんと当たってない・・・)

激しい後悔と新たな決意を胸にフィルムと電池を入れ替え、2本目は同じコースを通ってニシキ・リベンジを目指しつつもう少し奥へ向かうコース。大ニシキ君はちゃんと待っていてくれました。 ただし小ニシキちゃんは待ちくたびれたのか、大ニシキ君に愛想を尽かしたのか、どこかへ行ってしまっていてちょっとがっかり。その分大ニシキ君にしっかりモデルになってもらいました。一つの被写体にこんなにシャッターを切ったのは久しぶりです注4。こんな良い被写体、まともに撮れてなかったら後で何言われるか、判ったもんじゃぁない。 そのまま根を回って少し深場へ。穴の中にどうやって入ったのかと思うくらいの大きなアオブダイ。残念ながら穴の奥の方だったのでAFが迷ってシャッターが切れませんでした。 因みにこのダイブは前田さんの50本アニバーサリーダイブでした。おめでとうございます。

器材を潮抜きし、SEA FRONTに戻って入浴のあと17:30から夕食。ここの名物、目の前で炭火で焼いてくれるステーキに舌鼓を打ちながら談笑。おなかがいっぱいになったところで部屋に戻ってログ付け宴会スタート。埼玉から一人で来ていたウミウシマニア(?)のホリウチさん注5とAPの石黒さん、元APシステム営業の三澤さんも合流して大盛り上がり。海と酒と出会い、アフターダイブの醍醐味ですねぇ。やはり泊まりのツアーはこうでなくちゃ。
50本目を終えて
前田さん(上段真ん中)、50本おめでとう。
水滴が付いてボケちゃっててごめんね。

さて二日目、目を覚ますと小雨模様。しかし潜り始める頃には雨も止み、空も明るくなりかけて昨日と同様いい感じです。 先日と同様、一の根を回るコース。エントリしてすぐにカミソリウオに人が群れていましたが、こっちはニシキフウライウオを堪能した余裕で「あ、そう。カミソリウオね。帰りに人が減っていたら寄ってもいいかな。」とあっさり通過。そのままもう一度昨日の大ニシキ君に会いに行き、同じように根を回って帰ってきました。

体長1cmのテンス幼魚を虫眼鏡で見たりしつつ帰って来ると、岩壁に4人位で何か一生懸命に 覗いています。一人はカメラを押しつけて何かを撮ろうとしている様子、他の人も手振りで見えたの見えないのとやっています。どうやらタツノオトシゴのよう なのですが、前のグループが一向に退く気配を見せないので諦めて帰ることに。残念。

今回のラストダイブは元APの三澤さんもカメラを持って合流し、一の根の先の岩を回るコース。沖に出て行く途中で大きなアオブダイに遭遇。昨日の穴から出てきたのでしょうか? 今までと同じようなコースを通って沖に向かうと、行方不明だった小ニシキちゃんは大ニシキ君が待つ場所のほぼ真下でゆらゆらしていました。プチ家出ですね。結局別居状態で2匹ともフィルムに納めることが出来たのですが、出来れば仲睦まじい姿を撮りたかった・・・

根の上に上がると、別のグループがパンパンに膨れたハリセンボンを渡してくれたので、遊んでいるところを一枚。ハリセンボンにしてみれば迷惑な話ですが、ついつい遊んでしまうんだな。ごめんよ
ワイド マクロ ツユベラyg
カメラ派ならマクロもワイドも楽しい海。ズームレンズが重宝しました。
PHOTO by H.Nishimura

上がり際はいつもの波の洗礼を受け(潜水注意が出ていました)、ラストダイブ終了。器材を潮抜きしてお弁当を食べ、パッキングをしてSEA FRONTへ戻り、帰り支度を済ませて1階であれを見た、これを撮ったとわいわい言いながらログ付け。いい海に恵まれた日はログ付けも楽しいですね。写真の出来も楽しみ(心配?)です。 荷物を車に積み込んでいると、富戸で潜っていたホリウチさんが挨拶に来てくれました。これから新幹線で帰るのだそうです。お互い大変ですね注6。でも楽しいからいいか。

沼津で夕食を食べ、18:00沼津インターから東名へ。22:00各務原に到着。石黒さん、三澤さん、お世話になりました。ホリウチさん、またどこかの海で会いましょう。


脚注

注1:遠足の前日の児童と同じですな。もどる

注2:ベーシックタイプはファスナーが背中に付いているので、一人では脱ぎ着出来ないが、「すみません、ファスナー閉めて下さいませんか?」を話のキッカケにできるというメリットを持つ。もどる

注3:・・・と、この一件の後に教わった。もどる

注4:日頃の貧乏性が知れるというもの。もどる

注5:小人数で寂しそうにしている人(特に女性)を見つけて仲間に引き込むのは我らがイントラの得意技。ダイビングインストラクターが「サービス業」であることを改めて痛感します。あ、ヨイショっと。もどる

注6:大変なのは運転手だ。寝て起きたら着いているのは大変とは言わない。もどる


 
     

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